米陸軍が第2次大戦から採用していたヘリンボーンツイルのユーティリティーユニフォームは朝鮮戦争が始まってもそのまま継続して着用された。しかし厳冬の地である韓国では、より防寒性の高い戦闘服が必要となり、フィールドジャケットのM-51やM-51パーカーが開発され採用された。その流れを組んで登場したのその流れを組んで登場したのがOG-107ユーティリティーユニフォームである。厚手のサテン地を使用した両胸にはフラップ付きのポケットが付き、左側ポケットの中にはペン差しが設けてある。台襟のない襟は第一ボタンを留めずに開襟型にして着用するのが一般的であった。初期型の特徴はカフスのある『シャツ袖』で、セカンドモデル以降はカフスの無い『筒袖』となり、大量生産を意識した仕様に変更された。
このモデルはジョン・レノンが TV 番組「ディック・キャヴェット・ショー」に出演した際に着用したユーティリティーシャツのパッチバージョンを復元させた。ジョンがサープラスショップで選び身に纏ったのは、実在する兵士が実際に着用したシャツであった。兵士の名は“REINHARDT”。1960年代中頃、韓国に駐留した米陸軍第二歩兵師団に所属し、北緯38度付近に設けられた非武装中立地帯 (DeMilitarized Zone) の偵察任務に従事した“Imijin Scouts”パッチが付いている。ジョン・レノンがミリタリーシャツを着用する姿勢は反戦を訴え、愛と平和を歌う彼の象徴ともなった。
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