米陸軍が機甲部隊用として支給したヘリンボーンツイルのワンピースカバーオール、M-38の改良版として第二次大戦時に採用したのがM-43カバーオールである。ポケットは左胸とヒップ右側、フロント大腿部の両方に付き、全てのポケットには収納したものが落ち難い様ポケットフラップが付いた機能的なディテールが特徴である。また、ヒップポケット下部にはドライバーやレンチなどの工具を入れるポケットも設置されている。フロントは黒塗りの軍用タックボタンで留め、ウエストにはM-38から継承されたフィット感を高める為のバックル付きのウエストベルトが縫い付けられた仕様を持つ。元来は機甲部隊用であったが、当時の記録写真を探ると航空整備兵にも愛用されており、戦時中に多くの兵士達を影で支えたカバーオールである。
The M-43 coveralls were adopted during World War II as an improved version of the M-38 coveralls for the U.S. Army's armored units. Made from herringbone twill, these coveralls featured pockets on the left chest, right hip, and both thighs, all with flaps to prevent items from falling out. Additionally, a pocket for tools like drivers and wrenches was added below the hip pocket. The front was secured with military-style black-coated tack buttons, and the waist had a belt with a buckle for better fit, carried over from the M-38. Although originally for armored units, photographic evidence shows that aircraft mechanics also favored these coveralls, supporting many soldiers behind the scenes during the war.
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