作品名： “AS A PHOTOGRAPHER”
作者： NICK CLEMENTS
素材： レーヨンフジエット
プリント： オーバープリント
デザインパターン： ピクチャー・プリント
ボタン： 白蝶貝ボタン
 
DETAIL OF ALOHA SHIRT（ヴィンテージアロハシャツのディテール）
 
世界のヴィンテージ愛好家から絶大な支持を得ているイギリス発のカルチャー誌『Men’s File』。その創設者であり、ヨーロッパやアメリカを中心に活躍している写真家が Nick Clements（ニック・クレメンツ）。彼はロンドンの名門、ロイヤルカレッジ・オブ・アートを卒業し、ファッション誌『VOGUE』などで写真家として活躍。『SIMULCRA』や『The Best of Men’s File』など、歴史的なカルチャーに関する本も執筆している。また、45年以上にわたってヴィンテージを収集してきたコレクターでもあり、クラシカルなファッションを題材として、デニムやワークウエア、ホットロッドやクラシックカー、カスタムバイク、サーフィンなど、あらゆるジャンルの人とモノをヴィンテージ・ピースと共に発信。アートとファッションの垣根を超えた彼の作品は、多くのジャンルで影響を与えている。

本作では、ヨーロッパを中心に活動するモデル Casey Drabble（ケイシー・ドラブル）を被写体として撮影した作品群から厳選したポートレートでデザインを構成。ベースとなっているのは、アロハシャツの歴史において初期から存在する通称「ポストカード柄」。何枚もの絵葉書を散りばめ、ハワイの情景をシャツに落とし込んだヴィンテージのデザインをもとに、ニックの作品を使って現代的にアレンジしている。

KEONI OF HAWAII（ケオニ・オブ・ハワイ）

1996年、我々サンサーフはハワイの服飾史に名を残す伝説のテキスタイルデザイナー「ジョン・メイグス」が存命していることを知る。早速、現地を訪問すると、彼の手元には1940年代に描いた未発表の作品が存在。そのデザイン画をもとに、幻の作品群は「ケオニ・オブ・ハワイ」の名で製品化され、ジョン・メイグスもアロハシャツのデザインを再開。新たなデザインも描き下ろし、ブランドを支えてくれた。しかし、高齢のため年々負担が大きくなり、2001年以降は彼の志に共感するアーティストが作品を手掛けるようになる。